第26回日本診療放射線技師会
中四国診療放射線技師学術大会
大会長 今田 直幸
第59回日本放射線技術学会
中国・四国支部学術大会
大会長 隅田 博臣
ご挨拶
第14回中四国放射線医療技術フォーラム(CSFRT)2018を平成30年11月3日(土)・4日(日)の2日間、JMSアステールプラザ(広島市中区加古町)にて開催いたします。本大会は第26回公益社団法人日本診療放射線技師会中四国診療放射線技師学術大会と第59回公益社団法人日本放射線技術学会中国・四国支部学術大会との合同開催です。
本年7月には、西日本各地で未曾有の豪雨により大規模な災害が発生しました。災害によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また、被災された方、勤務先の施設が被災された方、被災により通勤に大変ご苦労されている方々がまだまだおられます。心よりお見舞い申し上げます。復興のさなか、当フォーラムへ多くの演題応募をいただきました。誠にありがとうございました。
本大会のテーマは「過去から未来への提言」とさせていただきました。1945年、広島に世界で初めて原爆が投下されました。同年末までに約12万人の方が亡くなられました。その後も多くの被爆者が放射線の影響による健康被害に苦しみ、今なお続いています。その間、被爆者の方々の協力のもと放射線と健康リスクについて多くの研究がなされました。その貴重な研究成果が、今日の放射線医療において被ばく線量を考えるうえでの基礎となっています。私たちは、これらの被爆者の方々の貴重なデータを礎に、さらなる放射線量低減技術の構築を考えていかなければなりません。本フォーラムにおきまして今一度このことに思いを馳せていただければと存じます。
シンポジウムは「被ばく線量低減技術」にフォーカスしてモダリティ毎にご講演をいただき、将来へ繋がる新たな技術について討論できればと思います。
特別講演は、公益財団法人放射線影響研究所理事長 丹羽太貫先生に「放射線影響研究所の役割と未来への提言」と題し、被爆後の広島においてどのように放射線影響の研究が進められたか、貴重な講演を聴講できると思います。
市民公開講座では、「福島原発事故から7年 福島の今」と題し、診療放射線技師の立場から広島大学病院 西丸英治先生に、医師の立場から福島県立医科大学放射線災害医療学講座教授 長谷川 有史先生にご講演いただきます。こちらも貴重なお話しがきけると思います。多くの市民の方に参加いただきたいと思っております。
モーニングセミナー・ランチョンセミナー・JART特別企画・JSRT特別企画等々、多彩な内容を準備しております、どうぞご期待ください。
本会が開催されます11月は紅葉も始まり、とても過ごしやすい季節です。牡蠣をはじめ海の幸もおいしくなります。また、熱々の鉄板の上でお好み焼きを食べながら交流を深めていただくこともできます。情報交換会も楽しい企画を用意しおもてなしの準備を進めております。ぜひとも、多くの方にご参加いただき広島で有意義な学術交流をしていだけますよう、心よりお願い申し上げます。